ドンドンドンドン!

「シャロ〜ン!開けて〜寒いよ〜」

「ん?」
 聞き覚えのある声とドアを激しく叩く音でシャロンはフと目を覚ました。

「せっかく良い所だったのに・・・・でも今の夢と同じ様な・・・・」
 シャロンは見ていた夢が途中で覚めた事に少し不機嫌になりながらも、気分を変えて玄関まで行くと、鍵を外し、ドアを開けようとした...。

ドン!

きゃあっ!!
 シャロンが開けるよりも先にドアが開き、勢いよくシャロンの頭にぶつかった。シャロンはその鈍い痛さに額を押さえてその場にうずくまった。

いった〜〜〜〜〜いっ!!!
「どうしたのシャロン?」
 シャロンはちょっぴり涙目になりながら声のした方を振り向くと、そこには何事も無かったように部屋に上がり、大きな荷物を抱えた少し顔の赤いアストラルの姿があった。
 
「どうしたのって!いきなりドアを開けるから頭にぶつかったじゃない!」
「そうなの?」
「そうなのって・・・・アストラル酔ってるの?」
 シャロンはもう少し労わってくれるものとばかり思っていたのだが、あまりにも大雑把な返事に呆れ返った。

「ね〜シャロン?この机の上の変なぬいぐるみは何〜?」
「え?」

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