「忘れてた・・・ぬいぐるみがそのまま」
 シャロンは先ほど作ったぬいぐるみが無造作に机に置いてあるのに気づき、急いで部屋に戻った。

「どうしよう・・・・」
 2つのぬいぐるみを胸に抱えてどこに隠そうかとオロオロし始めた時、背中からアストラルの声がした。

「どうしたのシャロン?何かあったの?」
「え!?な、なんでもないわよ・・・・」
 シャロンはアストラルに振り向くと胸元に抱いてあったぬいぐるみをサッと後に隠した。

「ん!」
 一瞬アストラルにもシャロンが後に何かを隠すのが見えたのか目を細めた。

「今のは?」
「今のって・・・何も無いわよ・・・ほら」
 シャロンはぬいぐるみを片手に持ち直し、空いた手をアストラルに振った。

「・・・・」
 シャロンのあまりに不自然な行動に、アストラルはシャロンが自分に対して不都合な隠し事をしていると思ったのか、何を隠したのか気になりシャロンに近づいて行った。

「だ、だから何でもな・・・アアッ!
 シャロンは何とかぬいぐるみを隠そうとしたがそれも遅く、アストラルに回り込まれぬいぐるみを奪われてしまった。

「?・・・・」
 アストラルはシャロンから奪った物を見て眉をしかめた。それは何とも造りが雑でへんてこな、どうも見た感じからしてクマらしいただのぬいぐるみだった。

「クマ?のぬいぐるみ・・・・・」
「うう・・・それ私がアストラルにプレゼントしようと思って作ったクマのぬいぐるみ。さっき作ったばかりだったから見つからないように隠そうと思ったのに・・・」
 シャロンは悲しそうな表情でそうつぶやいた。

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