「くっ..撒けないか....」

 金髪の忍者は足を止めると振り返り辺りをうかがった。
 闇より出でる影は5つ、いずれもが目の部分以外をすっぽり覆った忍び装束に身を包む忍者であった。

 その中の頭領と思わしき者が一歩進み出るとくぐもった声で話し掛けた。

「観念する気になったか?

「誰が貴様ら等に!」
 そう言い終わる前に女の忍者は動いていた。
 左手に持つクナイを目の前の男に対して投げ放つ。
 男の額に届くかという所で男の姿は闇に消える。

「なっ..」
 と女の忍者は驚きの声を上げる間も無く背後より現れた気配の下ろした手刀によりその場に崩れ落ちた...。

「親方様より殺すなと言うお達しなのでな....」
 そう言うと気を失った女を抱え上げると闇に消えた....。


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