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お絵描き製作過程その3

11.髪を塗ろうかな〜

いきなりですが髪を塗るのは嫌いです。(笑)
絵の中で最も塗るのに時間がかかる為なんですね、特に自分の絵はほぼ全てロングヘアーの為塗る面積が多く性格的にチマチマ作業するので大体髪の毛だけで2〜30時間ほどかかります。(ry
最初の頃はエアブラシで描いてましたが2年ほどしてからパスで描くようになり今はパス8割ブラシ2割ぐらいで髪の毛は塗っています。
ゲームなどの髪はパスで塗られてる場合が多いですが使い方が難しいので最初はブラシで塗るのが良いかと思います。
特に自分はほとんど分からないぐらいに細かくパスで作業をするのでまずいきなりこういう風に塗る事は不可能だと思いマフ。



ちなみに上は髪のとある部分をパスで作業したときの物、2色目ですが見易くする為1色目は外してあります。(ただ画質が悪いので見づらいですが...)
パスは基本的に塗りたい部分を囲んで塗りつぶします、なので作業はある程度どういう風に塗られるかが判っていないとまず綺麗にはなりません。



先ほどのパスを塗りつぶすとこういう感じになります。
パスの利点は非常に綺麗に正確な線がひくことが出来る点ですね、デメリットは先ほども書いてますけど時間がかかるのと絵によってはあまり合わない場合がある事でしょうか。
何か髪としては1色目が無い為あまり綺麗に見えませんが4色重なると結構綺麗に見えるんですYO。



パスの話は置いておいて....髪の毛の一色目を塗ります。
もちろんパスとブラシの併用です、ほとんど影になる所や少しぼかしがほしい所はブラシで塗ってます。



2色目です、顔の周りはあまり分かりませんが体の後ろの髪は陰影が付いているのが分かると思います。
ちなみに2色目以降は一色目のレイヤーとグループ化してあります、理由はパスの効率を上げるためですね、グループ化すると一色目以外の所は塗られないのでパスで大まかに作業出来ますから。



3色目ですね、今回もあまり分からないと思いますが後ろの髪が濃くなってるのが分かるかなと。



4色目ですが実際は3色目と同じ色です、このレイヤーで帽子の影や頭の後ろの影を入れてあります。
このレイヤーはグループ化すると1色目の部分しか見えなくなって意味が無いのでグループ化はしてないですね。



5色目です。(実質4色目)
これは乗算で暗い所を更に暗くなるように塗ってます。
頭周りや首の後ろ、体の後ろの髪などですが自分の絵はこの乗算で立体感をいつもつけてます。
どちらかと言うと今までの影は髪の流れの見た目を良くするように描いてる感じですね。
なので髪のメインはこの乗算のレイヤーかも知れません。



次はハイライトです。
最初は覆い焼きで髪の流れにそって影の入っていない所を細いエアブラシで薄くハイライトを入れていきます。
ほとんど目立たないぐらいですね。
次に同じく覆い焼きで髪の流れとは関係なく光のあたりを考慮して大き目のエアブラシで横に流れるように描きます、なので光の当たらない後ろ髪などには塗ってないですね。
前髪や前に垂らした髪などに塗り終わると次に60パーセントほどの強さの指先ツールで髪の流れに沿って上下になじませます。
大して目立たないので結構適当ですね、後は不透明度を50パーセントほどに落とすと髪の毛は終わりです。
最初の塗っていない物と比べるとかなり立体感が出ているのが分かるかなと思います。
とは言えここまでで20時間は軽くかかってるんですが....。(汗")
パスで描いてるのは原寸サイズぐらいでないと分からないのでブラシだけでも同じように見せる事は可能だと思うので最初はアニメっぽく塗るのがいいと思います、実際自分も最初は全然こういうのではなくアニメ塗りに近い塗りでしたから。

12.ストッキングを塗ろうかな〜

次はストッキングですね、ニーソックスではないです念のため。(笑)



一色目はまったく塗る必要がありません、と言うのも足は肌の時点で塗っているからなんですね。
なので足の部分をアルファチャンネルで読み込んで黒で塗りつぶした後不透明度を75まで下げると上のように肌が透けてストッキングっぽくなります。



でもあれではコントラストが薄いんで肌の影1色目を読み込んで塗りつぶして不透明度を40まで
下げるといい感じの濃さになります。



あれでも充分なんですけど光の反射を考慮して強すぎるぐらいに覆い焼きでハイライトを塗った後、不透明度を70ほどに下げてあります。
パッと見た目ハイライトがきつそうですけど最終的にはこのぐらいの方が見栄えが良かったんですよね。
絵は決まりきった塗り方は無いので途中で気になったらその度に修正すればいいと思います。
その為に塗る範囲を大量に設定してるわけでもありますしね〜。

13.服でも塗ろうかな〜

次は服装ですね。
塗りはこれと言って肌と変わらないです。
塗りたい部分をアルファチャンネルから読み込んで塗り込んで行くだけですね。
胸の所の服とマントは差分なので服のレイヤーとは別レイヤーを作って塗ってます。
髪の毛の主線は邪魔なので表示してないのでちょっと見た目が違いますね。



まず一色目。
一色目でほとんど塗り終わりの感じが決まってる感じですね。
家の犬(笑)のマフラーみたいなところの模様は別レイヤーで描いてあります。



次に2色目。
だいぶ立体感が出てきましたね、でも犬は2色目ではほとんど塗られていません。



3色目は乗算で塗っています、元の色が濃い目なので3色で充分だったんですよね。
通常は4色目ぐらいが多いです。
3色目はほうきと犬、体の影になるスカートの部分を重点的に塗ってます。



次はハイライトですが自分は服装は主にオーバーレイで塗ってます。
オーバーレイだとあまり白くなりすぎず基本色を強調して明るくしてくれるので効果的に質感を高めてくれる感じがします。
でもオーバーレイだけでは強弱が弱いので通常のレイヤーで部分的に塗って補填してる感じですね。
ベルトや帽子やブーツの反射の光などは通常で塗ってます。
ペンダントや服の金色の部分は通常、オーバーレイ、覆い焼きの3つを場所に合わせて使い分けて塗ってあります、ブーツの金色の部分が主にオーバーレイでペンダントやイヤリングが覆い焼きですね。



ついでにへんてこな帽子の顔とかも塗っておきます。(笑)
あれだけにレイヤーを使うのはもったいないので胸の所の服に描いてありますね。
あの部分は目や服装の塗りの集大成みたいな感じです、ほとんどキャラと同じ塗り方ですから。
尻尾だけは簡単に2色塗った後で指先ツールで毛っぽくなるようになじませてます。
ハイライトは服とかと違って線でササササッと毛に見えるように描いていってますね。
これでキャラの基本的な塗りは終わりですよ。

でもこれだけでは線が濃くて漫画の絵っぽい感じに見えます、別にこういうのが好きならこのままで良いのですがもう少し自然な感じになるように色を塗っていきます。



基本的にはその線の周りの色を吸い取って線に直接塗っていきます。
ただこれだと線が周りと完全に同化してしまって逆にのっぺりして変に見えてしまいます。
そこで塗り終わった線のレイヤーをコピーして乗算にしてグループ化します。
こうすると線は濃くなるのですが彩度がかなり高くなりやすいのでイメージ-色相彩度で彩度を下げると良い感じになります。
一応これで完成なんですが、HPにアップするサイズに小さくするとこれでも線が薄いので先ほどコピーした線をもう一枚コピーします、これで乗算2枚になりますがHPへのアップには線はある程度濃い方が見た目が良いようです。
3〜40時間ほどかかってキャラと線を塗り終わったのが上の絵ですね、これだけでも絵としては充分ですがまだ背景などが残ってたりします。(汗")


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