シャロン「裏?」
 シャロンはコインを隠した右手をのけると、左手の甲には先ほど弾いたコインが乗っていた。
 そしてそのコインを覗き込むとシャロンはぼそっと呟いた。

「・・表よ・・」
 
「ま・・まぁまぁってところね・・・」
 シャロンは安堵の表情を浮かべると、落ち着かせるかのように一度溜息をつき、脱いだ鎧などを慣れた手つきで着込み始めた。

「でもこれも勝負だから・・残念ね。さてどうしようかしら・・・まずは私の剣の相手になってもらおうかしらね・・」
「その後まだ生きていたら・・・ご褒美に私があなたを気持ちよくさせてあげてもいいわ・・・何をしてあげるかは秘密だけど・・フフフ」
 先ほどとは違って小悪魔的な表情で楽しそうにそう言うとシャロンはこちらを見下すように眺め続けた・・・・。

終わり。



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